2017年12月6日
皆さん,こんにちは。バタバタ走るよ、アラキングです。 ここ小浜島では秋と冬が融合したような天気が続きます。 アラキングは猛暑が大好きなので、あつ~い夏に恋い焦がれています。 しかし!夏を待っている僕をひっくり返すような激熱な事態が起きました。 なんと嫁アラキングがあの1946年から続いている、誰しもが日曜日のお昼になんと なしに見てしまう、一緒に歌いながら、たまに笑えてたまに泣けて・・・NHKで全国に放送される・・・・・ のど自慢に出演しました! うちの奥様と言ったらこのブログにも何度か登場してもらいましたが、 旅行に行く際に スーツケースを忘れたり、 酒の席で笑いながら机をたたいたら そこにあった箸がくるくる回りながら 鼻の穴にささったり、 ・・・と、とても話題には困らない、知る人ぞ知る はいむるぶしの(僕にとっては)元アイドルです。 そんな、彼女が約250組の予選の中から見事、 生放送出演を勝ち得た20組の一人に選ばれたのです。 これには久々興奮しました。 歌う歌は中島みゆきの「麦の唄」です。 とてもいい曲です。中でも感動する歌詞は 「麦に翼はないけど、歌に翼があるのなら伝えておくれ 故郷に。ここで生きていくと」 異郷で過ごす人が故郷を歌う曲で、泣けます。歌に翼がある、と僕も信じています。 いよいよ本番です。 本番ではとても緊張していたのか、歌詞も飛んでしまいましたが堂々と歌っており その歌声にとても感動して、正直泣いてしまうかも・・・と思ってしまいました。 結果は残念ながら鐘2個でした。しかしそんなことはどうでも良いことです。 そんな大舞台で堂々歌った奥様は僕にとって合格以外の何物でもありません。 帰宅した彼女には 「キンコンカンコン♪キンコンカンコン♪キンコーンカーン♪」と 合格の鐘を口で歌ってあげました。 (写真が横になってしまいました。時間がないので今はこのままですがいずれ修正します。) やり切った奥様と、それを祝福する旦那。幸せな家庭まさにここにあり。です。 ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ しかし・・・・・・・・・・・・・・ そんな、幸せを静かに壊す事態が僕を包んでいました。 様々な方が僕に会うと「昨日テレビ見たよ!」とか言ってくれます 実は僕も、まがいなりにも、地域の、のど自慢大会で、和田アキ子や西城秀樹を 歌い、賞までもらった人間です。 しかし、ほぼすべての人が「アラキングより歌、上手だね」 と言ってくるのです。 いやぁ僕ほどじゃ無いですよ~なんて、返しますが、 「歌うのは奥さんにまかせて、アラキングはもう歌わなくてもいいんじゃない?」 と、デビューもしてないのに 勝手に歌の引退を勧められている ことです。 「奥さん琉球舞踊出来るんだよね、本当マルチだよね~」 僕も、まがいなりにも沖縄の盆踊りのエイサーを踊ります。 いやぁ僕ほど踊りはうまくないですよ~なんて、返しますが 「アラキングはもう踊らなくても大丈夫だね」 と、好きで踊っていたのに 勝手に踊りの引退を勧められます。 「これからアラキングは奥さんのマネージャーとして生きていけば?はははは。」 と、 勝手に仕事の引退を勧められてます!!! 「歌に翼があるのなら、伝えておくれ故郷に。ここで生きていくと・・・・」 再び麦の唄の歌詞が頭をよぎります。 しかし・・・・・・・ぼくは 翼をもぎ取られた心境 です。 僕は歌も踊りも仕事も引退を勧められ、まる裸です。 「奥さんテレビ映り本当に良いですよね。歌も上手ですよね~」 「奥さん、本当良かったですよ。」 「奥さん、優勝した人より上手だったんじゃないですか?」 シャワーのように浴びる奥さんの賞賛の声・声・声。 極めつけは 「アラキングは奥さんのバーターとして生きていくしかないね」 バーター?????・・・・・ちょっと良くわからないのでネットで調べました。 バーター・・・・・ 抱き合わせ、オマケみたいなもの ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「俺は奥さんのおまけみたいな存在なのだな・・・・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 正直アラキング家で表舞台に立つのは僕であり、 奥様は僕を支える貴重な存在という立ち位置で夫婦関係はバランスをとっていました。 しかし1夜にして、主役からオマケに成り下がってしまった事実。 逆シンデレラストーリーです。 「誰かこの靴にぴったり合う人はいませんか?この靴にぴったり合う人を探してるんです。」 「あっ、僕じゃないと思いますけど・・・・・あれ?ぴったりです。 ところでこの靴ぴったりだと何かあるんですか?」 「家に昨日泥棒が入って犯人を探しているんです。お・ま・え・かーー!!?」 「僕じゃない!僕じゃない!僕じゃない!」 「お前だー!!警察に行くぞ!!!」 というような心境です。いきなり転がり落ちた感じです。 プライドという生き物が僕の中にいるとしたら、瀕死状態です。 うーんうーんとうなる僕。 しかし、ここで尊敬する松下幸之助のある名言が浮かびます。 「逆境も良し。順境も良し。与えられた道を素直に生き抜くことが大事である。」 この言葉をブツブツと繰り返します。 この逆境を素直に生きる??? オマケとして、素直に?? そうか・・・・・僕は神様から人生の新しいステージを与えられたのだ・・・・・ オマケとして生きたことなんて無いじゃないか・・・・・ やってやろうやないか。ほな、世界で一番のおまけになってやろうやないか!(関東出身) そう気持ちを切り替えた僕は、「ねぇ昨日みたよテレビ」って声かけられようなら 食い気味で「でしょでしょ!!?すごかったでしょ??あれで優勝出来ないんだもんな~ ま、家庭では妻として優勝してるから仕方ないっすね。はははは。」などと言い続けました。 嫉妬や妬みなんてくだらないくだらない。相手の長所を見て、それを伸ばし輝かす。 実践してみて、とても清々しい気持ちです。 僕は、また一つ奥さんのお陰で人生の大切なものを知ることが出来ました。 今の僕なら よめ自慢 という番組があれば間違いなく合格の鐘を轟かすことが出来ます。 バーターなんて最高に素敵な言葉です。要は奥様を輝かせれば僕も輝くわけです。 僕はこれからアンパンマンのバタ子さんのように奥様がピンチの時は 代わりの顔を投げる位のサポートを奥さんにしていくつもりです。 そう、これから僕は奥さんの バーター子さん として・・・・・生きていきます!!!! 完!!!!!!