2017年8月23日
皆さんこんにちは。久々の登場アラキングです。
夏ですね。一番素敵な季節が小浜島に訪れています。
最近ブログ書いてないんじゃない?最近のアラキングブログ、パンチがないよ!などと
言われてしまいます。
そう言われると決まって
「最近失敗がなくて成功ばかりしている人生なので書くネタがないんですよ~」と言って小笑いを誘います。
しかし、本当を言えば、ドジ、うっかり、方向音痴と三冠王の僕に、失敗がないわけはなく、
ただ皆様に公表できる失敗が少ない・・・・というだけなのです。
最近家族でド級の失敗をしました。
先日、家族で東京の伊豆大島に旅行した時のことです。
事件は、出発の当日の朝に起こりました。うちは、夫婦そろって、ゆっくりとしているので
大体出発の2時間くらい前に起きて準備を完璧して出来るだけ慌てないようにしています。
その日も、変わらない朝、変わらない食事、変わらない鳥のさえずりでした。
コーヒーを飲みながら子供たちの笑い声、妻の後ろ姿、ゆっくり過ごす時間のように
ゆらゆら揺れる湯気を眺めていました。
・・・・時計の針が旅の始まりの合図である8時10分をさしました。
さぁ旅の始まりです。
船の出発時間の10分前に港に到着し、小浜島の美ら海を眺めての
優雅な航海が始まりました。
船はゆっくり、小浜港を離れ、ゆらゆら。
これから起こるであろう楽しい期待を
胸にわくわくを押さえつけること1分。
妻がとんでもないことを言いました。
いや、まさにとんでもないことです。
これです。
「・・・・・・・・・スーツケース忘れた・・・・・・・・・・」
スーツケース!!!!??????
旅と言えばスーツケース、スーツケースと言えば旅、という位、スーツケースは旅には欠かせない物のはずです。
カレーライスにカレーを入れ忘れるようなものです。
それを忘れた?
「どこに?」
「家に!!」
「家かぁ・・・・・」
「何が入ってるの?」
「子供と私の着替え全部と、あと飛行機のチケット・・・・・」
「それはアウトや~!!!」
船はすでに小浜港を出て1分は経っています。
落ち着け俺、こういう時は選択肢をすべて並べてベストを導き出すんだ。
1・船を止めて小浜港に戻ってもらう。
しかし、戻ってもらった所で、家までスーツケースを取りに行かねばならず、アウト。
船は大体1時間に1本しかなく、1時間後の船では飛行機に乗れないからです。
2・諦めて着替えなしでこの後も過ごす。飛行機は受付で泣き付く。
あとは・・・・ああ・・・・だめだ。2個しか浮かばない上にベストが全くでてこない。
出てくるのは、はぁはぁという吐息だけです・・・・
もう2で過ごそう・・・・・・
こういう時は、主人である俺が焦ったり、妻を罵ったりしたり、家族の雰囲気を壊すのだけは絶対にダメだ。
妻を責めずに、とりあえず平穏を保ち続けようと心に誓いました。
しかし妻は横でどうやら誰かに電話をかけ始めました。
「誰にかけてるの??」
「〇〇ちゃん!!」(鍵を預けている近所の友達)
そして妻が僕の頭じゃ考えられなかった選択肢その3を実行していました。
「〇〇ちゃん!!スーツケース忘れてきちゃった!!!今すぐ小浜港に届けて!!!」
そうなんです、過度な八重山フリークなら分かるかもしれませんが朝8:30の八重山観光フェリーに乗り込んだ僕たちでしたが、1日に一回だけしかこんなことはありませんが
なんと8:40分小浜発のドリーム観光があるのです。
確かにそれにスーツケースを積んでもらえば、飛行機にも間に合います。
ベストと言える解決策
かもしれません。しかし大問題が一つだけあります。
自宅から小浜港まで10分はかかってしまうのです。
そして妻が電話をしている時点で
残り8分・・・・・
なんていうムチャぶり。むっちゃムチャぶりです。
「〇〇ちゃん、旦那さんに頼んで、何とかやってみるって!」
Oh、ムチャぶりなのに答えてくれる。
そう、友人は小浜港までスーツケースを届けてくれることになりました。
友人は
① 僕の自宅に行く
② 自宅の鍵を開けてスーツケースを取り出す
③ 小浜港まで持って行く
という流れをわずか8分でやならきゃいけないのです。
しかも、事前の打ち合わせも準備も当然全くなし。
幸い友人宅は車で20秒くらいのとこにあるので可能性は無くは無いですが
かなり不可能に近いミッションです。
まさにミッション・インポッシブル・・・・
ドラマの24みたいに、時間がチクチクチクチク心に刺さります。
チクチクチクチクチクチクチク・・・・・・・・・
残り5分。
友人からの連絡はありません。
残り2分
友人からの連絡はありません。
そうでしょう。多分光の速さで行動しているので
電話している暇などないはずです。
運を天に祈ります。
チクチクチクチクチク・・・・・
残り1分・・・・・・
アナログの腕時計が遂にリミットである8:40分を指したその時・・・・
リリリリリーンと僕の携帯電話が鳴りました。
着信は友人からです。
どうなった!!!!????
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「間に合ったよ!!!!!!!!」
うぉーーーーーーーーーーー奇跡!!!!!!!!
船にビールが積んであったらそれを海賊よろしく奪って、ビールかけしたくなってしまう位、夫婦で喜びを爆発させました。
いやぁ良かった。
スーツケースが無事運ばれたのも本当に良かったですが
本当に嬉しかったのは、
逆風が吹いてピンチが家族に訪れている中、あの時、冷静になってスーツケースを忘れるなんて痛恨のミスをおかした妻を励ましたりして家族に亀裂が入るような言動をとらなかった自分がいて嬉しかったのです。
やはり、いつも冷静に未来を見据えてピンチの時ほど笑ってベストを選択し続けるそんな
旦那・父親でありたいし、そういうかっこいい大人に1歩近づけたのだなぁと感無量でした。
そして船から見える綺麗な風景を熱くなってしまった心を溶かすように眺めたあと、
妻にドンマイドンマイって声かけてやろうかと妻の方を向いたら、
妻から話しかけてきました。
妻が「ごめんね」とか言うのだろうと思っていたら口から、
本日2度目のとんでもない一言、
まさにとんでもない一言を放ちました。
「スーツケース忘れるなんて、ほんと、ドジだね、アラキング」
え?ええええええ????
いやいやいやいやスーツケースは君が用意して、君が車に積むべきだったはずじゃ・・・?
しかし、これを口に出してしまったら売り言葉に買い言葉がはじまってしま・・・・
「もう、ほんとうに気を付けてよ!」
スーツケースは君が・・・・・・・
自己主張か、家族の平穏か、自己主張か、家族の平穏か・・・・・・・
頭がぐるぐるになりそうです。
我慢我慢我慢我慢・・・・・・・・・・・
畳み込めるように妻の一言。
「ちゃんと管理しないと!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おりゃーーーー!!!!我慢じゃーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ごめんね!!!!次から気を付けるから許してね!!!!あはははははははははははは!!!!!」
そして妻はニコニコ「スリル満点で楽しかったね」と笑ったのでした。
その笑顔は、東からの太陽に照らされていて、顔のおうとつが極端になくなったように見えて、完璧な笑顔だけが浮き上がっているような印象でした。
それを見て僕は思いました。
「いや、俺は悪くない絶対に、絶対だ。」
忘れられて奇跡の再開を果たしたスーツケース君3歳
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最近SUPはじめました。遂に。最高です。ボード欲しいので今度のサンタにお願いします。
ソリの代わりSUPで来てくれたらなぁ。
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