アラキングJr と夏のおもひで

2019年9月10日

こんにちは!レンジャー☆アラキングです。割と早めの更新ですね。 小浜島は爽やかな風が、暑すぎる風の中にちょっとずつ混ざってきました。 しかしまだ夏感は半端ではないです。 さて! 先日、6歳になる息子と「グッジョブ☆いしがきワクワクわーく」なるものに 参加して参りました。 このイベントの趣旨は 子ども達の仕事に対する関心を高め、チャレンジ精神を育むため、警察・自衛隊・海上保安庁やさまざまな民間企業が職業体験やワークショップの場を設ける。」 ことの様です。アラキングは正直、小さいころから就きたい職業というのはありませんでした。 なので、将来の夢は?と聞かれたときは 旅人」 とか 「芸人」 と返答していました。 具体的な職業に夢や憧れを持つことの意義をいまさらものすごく感じております。 息子は常々将来の夢は「東京消防庁に入ってハイパーレスキューになる」と 言っておりとても頼もしいです。 子供のくせにそんな立派な夢を持ちやがってという 嫉妬心すら浮かんで参ります。 まだ僕の夢は「旅人」と「芸人」なのですが 息子には内緒 です。 というわけで、このワークショップのフライヤーを見ると薬剤師体験や鑑識体験、竹馬づくり、畳づくり、指ハブつくり・・・・などなど、子どもが興味を持ちそうなものが 羅列されており大人でもなんとなくワクワクします。さすがワクワクワーク。 このイベントに参加するには、どうやら9時半からの受付で当日先着順で整理券が配布されており、 その整理券は1枚しかもらえない、というなかなか厳しいものでした。 つまり、数ある職業体験の中でたった、1個しか体験できないわけです。 息子と吟味を繰り返しました。その中で息子が選んだのは 「自然を守るレンジャーになろう」でした。 ほぅ・・レンジャーか・・・なかなか楽しそうだな・・・・と フライヤーを見たら3回しか開催されない・・・しかも定員が一回10名まで・・・・ 全部で30人か・・・・まてよ・・・・30人っていったら結構狭き門だな・・・・ 石垣市と竹富町の子供って何人位いるんだろう・・・・ と調べてみたところ、5歳から14歳までの子供が竹富町は888人、石垣市が約5,600人 の合計6,488人!! ・・・・・6,488人中30人しか入れない・・・・・ 倍率はなんと200倍!です。東大が今調べたら 3倍くらい、ジャニーズも10倍位のようなのでそれ以上に狭き門!! これをくぐれるのはほんの一握りのラッキーレンジャーボーイのみなのです。 普段、仕事やら自分の遊びやらで息子とそこまで遊んでいない親父としては なんとしてでもレンジャーのチケットをゲットするしかありません・・・・ しかも、石垣の子供たちは寝て起きたらゆっくり会場に向かえば良いですが 離島の子供達は船で石垣に行かなきゃいけないというハンデを負わされてます。 ならば・・・・・朝一の便で行き並ぶしかない・・・・ と行列が大嫌いな私が行列に並ぶことを決意しました。 翌日眠い眼をこすりながら、息子を叩き起こし 7時40分の石垣行の船に乗りました。周りの子連れの方々を見てレンジャーが好きそうな 子どもがいると、 もしや あの子もワクワクわーくに行くのか!?レンジャーを選ぶのか!?そうはさせるか! と、すごい形相でにらんでいたかもしれません。 船が石垣に着いたら尋常ではない早歩きで (走るとあの人ひょっとしてレンジャーの為に走ってるのか!?とばれるので)タクシーまで迎い会場の名前を告げました。 約10分ほどで会場に。時計を見ると8時半でした。 受付開始の1時間前に着いて、それでもダメだったらもう諦めるしかないと腹をくくってましたが、 さすが沖縄タイム!なんと3番目に並ぶことが出来ました。 レンジャーのチケットをここまで素早い動きで追い求めた私達親子は 名付けて、 「レンジャーのチケット」レンジャー という所でしょう。 これでレンジャーチケットゲットは間違いないことになりました。 息子とやったね!とか、レンジャーの歌を歌ったり(作詞作曲アラキング)ワクワクしながら並んでました。 時間と共に作られていく列・・・気が付けば長蛇の列になっていました。 きっと、あの辺に並んでいる人たちはお目当てのチケットをゲット出来なかったらどうしよーとか不安に思っているに違いありません!しかし、私たちは余裕の3番目です。 誰がどう転んでも大丈夫な、横綱相撲です。 しかしだんだん息子が待ちきれなくなっています。気持ちはわかります。 僕も行列が嫌いです。あー退屈、つまんなーいを繰り返してます。 だんだんイライラしてきます。しまいには息子は絶対に言ってはいけない一言を 浴びせてきました。 「もう帰りたーい」 ぶちっと堪忍袋の緒が切れましたが、楽しい夏休みの為に慌てて結びなおしました。 9時半になり、整理券配布が始まりました。やっとこさ息子も目がランラン。 参加の時間が選べたので一番遅くの13時半~のレンジャーチケットをゲットしました。 13時半からにしたのは作戦で午前中は受付不要の消防士体験やら警察体験  自衛隊のお仕事見学など様々楽しそうなのでそれで十分時間が潰せそうだからでした。 我ながら完璧すぎる作戦でした。 午前中は 息子の大好きな消防車を見学、消防員の方を 質問攻め・・・ 憧れの白バイ! 息子もニコニコ!父冥利につきます。最高です。 ポケットにはしっかりレンジャーチケットもあります。 レンジャーチケットの裏面には「紛失されたら再発行は出来ません」 と書いてあります。 紛失しないように大事に大事にポケットにいれてあります。 今頃来ている知り合いもいます。「何か空いてるのあるかな~」なんて 呑気なこと言ってます。しかし時すでに遅しなのです。 勝負は、今日の7時に私が目覚めた時に始まっているのです。 すごい優越感の中、午前中を過ごしました。 ランチも大好きなオニササを食べ、最高の休日です。 さていよいよ13時30になったのでレンジャーの会場に向かいました。 わくわく・・・ わくわく・・・・・ 会場に着くと何やら、危険生物や希少動物、西表の自然を守る冊子などが 机に並んでいてワクワクします。 息子を並んでいるパイプ椅子に座らせて、ぼんやりそれらの冊子を見ていました。 13時40分位にスタートしました! 楽しみです!! ・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ 何か・・・・・違和感を感じます・・・・・・・ なんだろう・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あ・・・・・・ 定員10人と言われていたのに、イスが20脚近く準備されている・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そうか、きっとレンジャーの要望が多くて急遽20脚に増やしたのかな・・・・・・ それでも違和感が・・・・・・まだ・・・・・・・・・・・・残る・・・・・ あ・・・・・・・・・・れ・・・・・・・・・・・・・ 1・2・3・・・4・・・・・・5・・・・・・・・6・・・・・・・・7・・・・・・・・・ 7人?  7人ですな・・・・・・ 7人? 定員10名の所に7名しかいない!!!!!! 思いっきり定員割れしてます!!!!!! しかも20脚もイスがあるから空しく並んでるイスが13脚!!!! 出来ます!レンジャー体験! 早起きしなくても大丈夫!出来ます!レンジャー体験 行列で息子にイライラしなくても!出来ます!レンジャー体験! 多分、チケットなくしても!出来ます!レンジャー体験! いや!チケットなんかいらないぜ!!出来ます!レンジャー体験!! 倍率200倍どころか、1倍以下・・・・・誰でもOKでした・・・・ ちょっとがっかりしながら、レンジャー体験を親も一緒に聞きました。 軽く10分くらいで自然の大切さを語ったあと、テレビのアンテナのような レーダーで館内に隠してあるイグアナのぬいぐるいを探すということが始まりました。 ものの5分くらいでイグアナを子供たちがみつけ、45分の持ち時間のところ・・・・・・・ 20分で終了しました。 あれだけ並んで、定員割れしてるなか、時間も20分か・・・・・・ 俺はどうなってもいい・・・・しかし・・・・息子がかわいそうだ・・・ ああ・・・ごめんよ息子よ・・・ なんて考えて息子をちらっとみらた・・・・・ 目がランラン!! え? ニコニコしてます!! どうだった? と聞くと・・・・ 「レンジャー体験が一番楽しい!!!!!!!」 私はそれを聞いてはっと思いました。 定員割れしてたのも別に息子には関係ない話しだし 催行時間が15分になったのも息子にとってはちょうどいい時間だったのです。 大人の価値観で全ての物を決めてしまうことがどれだけ浅墓なことか 思い知りました。 いつも、子供には「早くしなさい」とか「こうしなさい」 とか何かと私の価値観を押し付けてしまいます。 子供には子供のリズム・ペースがあります。今回、息子は家に帰っても母親に 大好きな消防車に乗ったことよりレンジャー体験のことばかり話してました。 大人が面白いと思うことを強要するのではなく、子供が面白いとおもうことを 見逃さず、追及させて好きなようにやらせてあげたいと思いました。 そういえば、この息子と最近、西表島のお手軽トレッキング&滝で遊ぶ!みたいな ツアーに参加してきました。半日だったので大人的にはちょっと短いかな・・と 思いましたが、息子は未だにもう一回行きたい!連れてって!を繰り返してます。 もう少しではいむるぶしのアクティビティメニューに載ります! (実はもうあるのですがそんなに露出していませんでした・・・・・) 子供と一緒に子供目線で思いっきり遊びたいなと思ったアラキングの 夏休みでした。