日本最西端、与那国島の景色

2019年9月26日

こんにちは! 初めて担当します、ひさごと申します! 今回は、私が先日訪れた与那国島の国内では珍しい地質的特徴についてお話します。 日本最西端の岬、西崎(いりざき) 八重山の島々と言えば、エメラルドグリーンの美しい海がずっと広がり、波も穏やかで大人しいという印象が強いのではないでしょうか。 珊瑚礁が作り出した遠浅の海と白い砂浜は、リゾート地としての大きな魅力です。この海に憧れて八重山を訪れる人も少なくはないでしょう。 それに対して与那国島の海岸線はほぼ全周にわたって起伏が激しく、岩壁が打ち付ける波によって削られたダイナミックな眺めが広がっています。 同じ八重山諸島のなかでも与那国島にだけこれほど地形的な差があるのは、島のでき方の違いが大きく影響を及ぼしているためです。 与那国島の成因は数十万年前の地殻変動によって海底が隆起したことによります。その際に多くの断層が形成され、島内を散策してみるとその名残を見つけることができます。現在ではその活動は沈静化していますが、これほどの地形を生み出した地球のエネルギーには心の底から驚かされました。 (南西部の海岸からは、断層によりせり上がった地形が一望できる) (初めにお見せした写真をもう一度。中央右側の岩壁には、地層の縞模様が右上方向に向かって入っている様子が確認できる) 八重山での観光と言えばやはりアクティビティが主流ですが、このように地形を観察しながら歩き回る楽しみ方もまた一興ではないでしょうか。 与那国島には北部、西部、南部にそれぞれ一カ所ずつ集落があり、空港からバスが通っています。 東部にはバスの路線が無いため、レンタカーやレンタルバイクをお勧めします。 以上、与那国島についてでした。