2014年10月21日
こんにちは、Shunです!
ついにこの季節がやって来ました!
本州から渡ってくる渡り鳥たちは、琉球列島を南下していき、
八重山で冬越ししたり、さらに南の東南アジアを目指していきます。
そして、台風18号、台風19号の前後に、色々な冬鳥たちがやって来て、
ここ小浜も色んな鳥たちで賑わってきました。
よく見るのはツバメやコシアカツバメですが、シギ・チドリの仲間や、
赤いほっぺたのコムクドリ、あまりにも一瞬で種類の分からなかったホオジロの仲間…。
そんな時期、ついにやって来ました、年に一度の、鳥好きのための祭典・“タカの渡り”!
タカの種類によって、ピークは違いますが、今回の目当ては“サシバ”の渡りです。
サシバは夏の間、本州で繁殖し、秋になると一斉に南を目指します。
その年生まれた、5ヶ月前後の幼鳥たちも、八重山や東南アジアへの、数千キロもの長旅をします。
八重山地方のタカの渡りのメッカ、石垣島の中央部にある“バンナ岳”の“渡り鳥観察所”に行ってきました。
台風前の8日、台風後の13日と二日連続で空振りをし、3度目の正直の17日。
ちょっと雲が多めの日でしたが、徐々に晴れていき…、
2時頃に渡り鳥観察所に到着すると、
まばらに飛翔するサシバたち。
ふらふらと飛びながら、他のサシバたちの動向を探っているようです。
この日、私は“渡り鳥観察所”一番乗りでした。
サシバたちは、日の出後に上昇気流に乗って、森から舞い上がっていき、南を目指します。
そして、3時を過ぎたあたりから、北からやってきたサシバたちが、休息のために集まりながらねぐらに入っていきます。
この時期の朝や夕方に、“鷹柱”という数百羽のタカ達が集まり、渦を巻くようにしながら飛んで行く姿を見ることができます。
2時30分頃、毎年、渡り鳥のカウントをしている方がやって来ました。
やはり今年は動きがおかしい、とのこと。
ちょうど渡りの季節に、しかも渡りのコース上にやってきた、
台風18号や、19号の強風で、サシバたちは足止めを食らってしまいました。
13日の後も、14日,15日,16日と連続でサシバが出てこなかったそうです。
そして、風のおさまった今日、絶対に出てくる!
と、毎年観察している方が、張り切っていました。
そして待つこと1時間弱、、、ついに来た!
3時前に遠くの方、石垣市街地の北部辺りを南下する300羽ほどの群れ!
双眼鏡で遠くを見る私は、
キタ━(゚∀゚)━!
と、傍から見るとなっていたことでしょう。
大興奮。
3時を過ぎると頃になると、徐々に、鳥好きが集まってきます。
「さっき、でかい鷹柱ができてたよ!ちょっと来るの遅かったね!」
なんて話をしながら、次のピークを待ちます。
その後、まばらに数十羽の単位で過ぎていき、、、
4時30分頃に100羽ほどの群れが上空を通過!
キタ━━(゚∀゚)━━!!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これからの季節、森や空から“ぴっくい~、ぴっくい~”という声が聞こえてきたら、
年中暖かいここ八重山地方で冬越しする彼らかもしれません。
これから暫くの間、牧草地やさとうきび畑の傍らの木で、バッタなどの昆虫やカエルを狙う、彼らの姿を見ることができるでしょう。
ちなみに、次の日の朝の八重山毎日新聞。
この日の鷹の渡りが一面になっていました。
あと2週間ほどで今年のビーチ営業が終了してしまいますが、
これからの季節は、ホタルが今までよりよく見られるようになったり、
南十字星が見えるようになったり、と陸上でのお楽しみが増えてきます。
ぜひ、皆様にも八重山の自然を楽しんでいただきたいなと思います。
来週は、タケさんの“今週の○枚”です。
台風一過で、少し秋めいてきましたが、晴れる日が多くなりました。
来週はどんな素敵な風景が見られるでしょう。
お楽しみに!
Shunでした。
また再来週!