勝ち続けることへの執着④

2016年9月28日

皆さん、こんにちは、ブログの長さがチャンピオンアラキングです。 このブログも4週目になりました・・・・・ 想定の倍はかかってしまいました・・・・・ そして、普段でしたらまがいなりにもブログ公開の翌日には「面白かったよ」とか 声をかけられるのですが、今回は圧倒的に 「長すぎる!」 「いつ終わるの?」 的な声が多いことに若干の凹みを感じつつ反省もしております・・・・・ 次回からは読みきりに戻ると思いますが、今回のはどうしても完結させねば なりませんので、お時間ある方は読んでください~。 第一回 http://haimuru.ti-da.net/d2016-09-07.html 第二回 http://haimuru.ti-da.net/d2016-09-14.html 第三回 http://haimuru.ti-da.net/e8997531.html ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕のスマフォを今までギターを弾いていた方に預け、僕の方に見せ続けて下さいと 言い、ギターを借ります。 借りたギターにはカポタストというのがついていて、(簡単に説明するとギターのフレットにカポタストを使うとキーを変えることが出来ます。)そのカポが着いたまま、何気なくCコードを弾きました。 なんと、先にステージでスタンバイしていた友人の三線と奇跡的にばっちりキーが合いました。 適当に弾いてもキーはあってるから三線とのコラボは出来るのだなと思った瞬間 僕の中で色々なものがハジけました。 もういいや・・・・・・・・どうでも・・・・・・・ 照明の光が僕を包みます。 「皆さんこんばんは!!!!今日は○○島に来れて本当に最高です!!!!! この思いを、今からアドリブで演奏します!!! お前ら、これからどうなっても俺は しらねーからな!!!責任とれなーからな!!!!」 と叫んでしまいました。まさに、ぶっつけ。 ギターのストラップがあまりにも長く弾きづらかったので目の前の椅子にロックンローラーみたいに 足を乗せて演奏しすることにしました。 おおお!!!と歓声があがりますが、かっこつけたわけではありません。 そうしないとギターが弾けないからです。 ギターをぼろーーーんと弾き三線が合わせます。 ばっちり音はあってます。 なんとなくいける気がしてきました。 最初はバラード調に奏でていました。 メロディはなんとなくサマになっていたように思います。 しかし、肝心の歌詞が出てきません。 なんとか笑いを取りたかったのですが 笑いの神が降りてきません。 ややウケです。 なので、サビは覚えやすい歌詞と覚えやすいメロディにしたら皆で一緒に歌えるだろうと 考えたので、ワンフレーズをただひたすら繰り返すという、荒業にでました。 一瞬はスベッた感じのステージも その即興で作った歌を会場の皆が歌ってくれ、大きなうねりが出来たように感じました。 バラードも光速に変化して、いつのまにかパンクになってました。 無我夢中で演奏を終えました。 「ありがとう!!!!」 と叫び、大きな歓声がまきおこりました。 自分のギターと歌でこんな歓声を貰ったのは初めてだったので 快感だったのと、それと同時に 極度の緊張から解放されたことから 手がブルブルし武者震いをしてしまいました。 「いやぁ良かったよ!」なんて皆が声を掛けてくれます。 最高の気持ちです。 Mと握手をし、Oをチラッと見たら、最高だったと言ってくれました。 いつも困ったときに側にいてくれるはずの 笑いの神は頭に降りてきてくれませんでしたが、代わりにロックの神が 降りてきてくれました。 ピンチを乗り切り、ふーーーっと一息。 ビールが美味しいです。 ふーーーーーーーーーーーーーーっ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ん??・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ しかし、得たいのしれない違和感が僕を襲います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なんなんだ?この違和感・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ザワザワする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ チラチラっと違和感の正体を探る為に周りを見渡します。 チラチラっ・・・・・・・・・ そして目線を何気なく下に向けました。 ・・・・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ しまったーーーー!!!!!!!!!!!!!!!! パンツを履いていないことを歌詞にすれば良かった!!!!!!!!! ギターのストラップが長すぎて、足を椅子に乗せて弾かざるを得ず、水着から ちらちら太ももが見えていたのも全て、笑いの神が用意してくれたプレゼントだったのです。 後は口に出せば笑いが生まれると言うところまで用意してくれたのに 緊張のあまりすっかり忘れてしまってました。 歌詞は頭にはなく、歌詞は下半身にあったのです。 今から皆に言うか? いや、もう俺はステージを降りた身。 今更、「あのー実は僕パンツを履いていないんですよぉ」なんて宣言しても ただの変質者だ。 そして、失意のまま、目の前の全てのライブは終了しました。 またまた楽しかったね~などと薄ら笑いで言いながら 宿に戻りました。 財布を忘れた僕はステージに再び戻りました。 そして再び帰ろうとしたら、Mがそこに立ってました。 「アラキング・・・・・今から夜光虫見に行くけど一緒にいかないか?」 おっさん二人で真夜中に波打ち際に佇む、夜光虫を眺めながら 綺麗だね、最高だな、なんて言ってるうちに、今までのことが全て遠い過去のような気にさえ なってきました。 余韻が残ってはいますが、どこか遠いところで行われていたことのようです。 それは 今までの宴とこの何も音が聞こえない自然のままの音色があまりに かけ離れていて、それが瞬間で僕の中で切り替わったからなのでしょう。 妖艶に光る夜光虫を写真に収めたかったのですが、その時間すら惜しいような 気がしました。 そして 宿に帰り、その二つの素晴らしい記憶を頭に留めておきたいという欲求を抱えながら 寝ました。 いつもの現実が朝日と一緒に戻ってきました。 変わらぬ日々がスタートします。 「さて、家族が待っている小浜島に帰ろう」 とつぶやき、「現実」と言う名の、新しいパンツを履いて宿を後にしました。 完 PSやっと終わりに出来ました。皆さん最後までお付き合い本当にありがとうございました。 しばらくひっこみます。次の登場は2ヵ月後くらいですね♪またお会いいたしましょう。