密着取材 ~生き物通信番外編~

2014年11月1日

こんにちは、キノコです。

前回のキノコのブログでも、鳥のおかげで南国の小浜島でも季節を感じられる・・・と、
書きましたが、ちょうど良いタイミングでそれを更に感じる出来事がありました。


それは、火曜日担当生き物好きのShunさんをストーカ・・・もとい、密着取材!

先週のShunさんのブログにもありましたが、タカの渡りを実は私も見てきました!

と、言っても初回の8日だけで、Shunさんが見て大興奮していた17日は見に行けなかったのですが・・・(*´`)

しかし結論から言うと、とても面白かったですよ。
今日はそんなちょっとマニアックな密着をご紹介します(長文です)

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朝9時、早る気持ちを抑えつつ、向かったのは石垣島にある
バンナ公園の目指すは「渡り鳥観察所」
バンナ公園の中でもひときわ高い所にある、卵形の可愛らしい観察所です。
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少し天気が悪く、小雨のちらつく中、観察所に着くなり

「いた!1、2、・・・5、6羽いる!」

そう言いながら、カメラを持って観察所の高台へ走るShunさん。

ちょ、ちょ、待って待って!と、あわてて追いかけながら空を見上げてみたのですが、
鳥の姿なんて全く見えない。。。

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ふと横を見ると、雨上がりの虹。
しかしこんなに大きな虹に目もくれず、鳥に向かっていったShunさん。。。

卵の中は螺旋階段で、雨のせいで少し滑りやすい階段を登ると
Shunさんは一心不乱にカメラのシャッターを空に向かって切ってました。
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しかし未だに鳥のとの字も見えない私。

「あー・・・遠くに行っちゃった・・・」

いやー、私にはさっぱり分からんかったよ。

その後も数羽見たのですが、想像していたような大群ではなく、
時間をずらしてまた来ようとなり、午後に改めて出直してみました。


狙い目は朝、そして昼過ぎから夕方。
どちらかと言うと夕方の方が狙い目だそうで、
その辺りはShunさんのブログにも書いていますが、
渡ってきた鳥がねぐらを求めて来るのが夕方だからです。


午後2時。
今度こそは、と車を降りたら、「いるいる!7、8・・・10羽はいる!」
と、またカメラを持って走り出す生き物オタ・・・生き物博士。
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ちょちょちょっ、待って待ってっ!
あれ、何これデジャブ?

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もう完全に鳥しか見えていない。
写真だと分かりづらいかもしれませんが、駆け足で登っていってます。

でも、私も目が慣れたのか、少しずつ見えてくるようになりました。
観察所でも、やはり渡り鳥の数は少ないものの、見つけると「おぉ!」となりました。
しかしこれも最初だけで、あとは数羽見るのみ。
せっかくだから船の時間ギリギリまでいようと、のんびり鳥を待つことに。

観察所には、このような鳥の説明が数枚あります。
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今回はサシバをメインに見に来ましたが、目の前を低く飛ぶツバメも見られ、
目線が鳥に近くなったような面白い場所でした。
望遠鏡も設置されていて、もちろん石垣島の景色も一望出来て気持ちの良い所ですよ。


少しすると、大きなレンズを持った人が、一人、二人。
噂のバズーカだ・・・!(水どうファンの方は分かるはず)
土星でも見るんですかっていうくらい大きなレンズと三脚を持っていて、
狙うはもちろん渡り鳥。

二人は知り合いらしく、何やら談笑していたのですが
話しているのはほぼ100%鳥のことのみ。
本当に鳥が好きなんだな~と思っていたら、話しかけてくれて色々と教えてくれました。

ちょうどこの日は、台風18号の影響で風がとても強く、
ひときわ観察所には常時風速20mくらい吹いていて、じっと立っているのも困難なほどでした。
風が強すぎて、鳥たちが渡ってこれない、もしくは渡れないかも・・・と。
後で聞いたら、その内の一人は新聞社の記者さんで、
Shunさんのブログと新聞に載っていた通り、17日のピーク時は揃って見られたようです。


結局この日はギリギリまで粘ってみたのですが、ぱったり来なくなり
期待していた大群の渡りは見ることは出来ませんでした。


しかし、数羽だけでも見られたので満足です。

上昇気流に乗って、下から一気に飛び上がり、そのまま風に乗っていく様は
ちょっと見とれてしまいました。
風に身体を委ねている姿は、力強いその外見とは裏腹に
紙飛行機のようにふわり、ふわりと軽やかでこれが「自由」なんだな、と思えるものでした。


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Shunさんは、その瞬間を切り取ろうと、ずっとシャッターを切り続けていました。
彼は私とは目線が全く違っていて、そこを探るのが非常に面白いです。
高い場所に飛んでいる鳥の種類を判別したり、そこに何羽いるか一瞬で分かるとかね。
野鳥の会の人かと本気で思いました。。。

まだまだ面白いことがありそうなので、また密着取材してやろうと目論むキノコなのでした。

✱鳥のように自由になりに来ませんか✱