2014年9月29日
はいむるぶしブログをいつもご覧いただいている皆様
こんにちは お散歩人 ミノラセブン です。
9月1日のブログではまだまだ常夏の小浜島をアップしましたが、
ようやく秋を感じさせる出来事に出会えました。
今年の豊作を感謝し、翌年の五穀豊穣、無病息災を願う1年の総まとめ的な祭りである結願祭りが25日から3日間行われました。
1日目のスクミ(リハーサル)から始まり、2日目をショウニツ(正月)と呼び、
棒ニンジュ・ミルク福禄寿のファーマー(子供)を揃え、
仲道から嘉保根御嶽(かほねうたき)に集結し、御嶽前の庭で、
北集落(北村)と南集落(南村)が交互に数多くの芸能を奉納されました。
昨日のヒラヤーチさんが早速写真をアップしてましたよね。
北村 のミルク
南村の福禄寿
日頃、御獄は島の神聖な場所とされているため、むやみに立ち寄ることは出来ないのですが
当日は、1年に1度の祭りとあって、島内外を多くの人がこの御獄の舞台を囲みました。
はいむるぶしスタッフもこの日は島人の一人として、踊り手、また、三線演奏者として何名か出てましたね。
恐れながら、私、ミノラも小浜島の神様の前で、踊りを奉納させていただきました。
神様に踊りを捧げる時だけは、
日常と違った風景が広がり、日常と違った空気を吸い、日常と違った空間にいる自分がいる・・・
ちょっとオーバーな表現になりましたが、とにかく神聖な気持になりました。
ここが舞台です。
ビシッと黒い着物でキメて来ているおじぃ達の前で踊るのは、それはそれは緊張します・・・
そしてその奥に・・・
この神事を司る方々。
結願祭が始まる前日からこの御獄で夜通しお線香をたき続けて祭りの無事をお祈りするそうです。
琉球王朝時代にタイムスリップしたような鮮やかな紅型の衣装を身にまとい踊ります。
上の写真と、この紅型、実はかな~~り昔からあるもので(100年以上昔のものとか・なんとか・・・)
なんと国宝級の価値があるんですってまじで~
たしかに、かなりアンティークな柄に色彩・・・
思わずミノラはこっそりこの着物、すりすりしてしまいました
この着物に袖を通して踊る時が待ち遠しい・・・
いったいいつになることやら・・・
結願祭は踊りだけじゃないんです
女の人は踊り(ぶんどぅり)、
男の人は狂言(きょんぎん)をします。
全て小浜島の方言でするので、残念ながら私たち内人(ナイチャー)には何を言っているか。
でも、おじぃおばぁは目をキラキラさせながら食い入るように見ています。
そして顔をくしゃくしゃにして大笑いしてるんです。
「あい、あれはどこのかぁ」(訳)→ まぁ、あの子はどこの家の孫か? あんなに大きく立派になったのね・・・
的な事をあちこちで言っています。
昔、彼らがやっていたこの狂言が息子から孫、ひ孫と何代にもわたって継承される事は大きな喜びなんだろうな・・・と感じるミノラでありました。
3日目(トゥンドゥミー)は祭りの最後。
北村はミルク・南村は福禄寿を預かるお家で踊ります。
そして、踊りのおけいこをしていたお家でお疲れ様の杯をかわしまた踊ります。
写真はないけど、この夜も集落センターで最後の奉納芸能がにぎやかに行われます。
いやぁ本当によく踊った踊った
結願祭は島の年中行事の中で豊年祭と並ぶ大きな祭りで、人々は祭りに参加することで、心をひとつにしているのですね。
これで来年も、皆が健康で、島も人も豊かになること間違いなしです
踊りの練習の時に振舞われた
「the牛汁」
見た目はちょっと怖いけど、今年の牛汁は美味しかった!!
祭り当日に頂いた
「theオキナワン弁当」
このベタな感じが好きっ
夏もいいけど秋もいいよ はいむるぶし❤