石垣島旅行記② 店内潜入編

2014年6月25日

皆さん、こんにちは。
アラキングです。
まさかのワールドカップサッカーの
敗戦・・・・・
失意のままブログを書かなくてはいけないのが
悔やまれますが。
全国1億人のアラキングブログファンの皆様お待たせいたしました。

前回の続きです。
今回も非常に長くなってますので時間が有るときにでも読んでいただけると
幸いです。

前回のブログを読んでいただけないと意味不明なので
ご了承下さい。

アラキングの石垣島旅行記

~~~~~~石垣島旅行記②~~~~~

オニササ・・・・・・
不思議なネーミング・・・・・

ではオニササとは何か?

オニササとは「鬼笹」のことである。
オニが刺さることである。
オニがささくれることである。

全部嘘である。

おにぎり+ササミの略である。
おにぎりの具がササミなわけだ。

ちなみに、オニササという食べ物は無い。

?????

・・・・なんて事を書くと頭の中で
皆さんが「こいつ何言ってるの?」
という疑問が生じたと思う。

それこそ「THE オニササワールド」に一歩踏み入れた証拠である。
(このTHEは、ザとは呼ばない、オニササの、オ、は母音なので
ジ・オニササワールドと読む。ジ・アルフィーと一緒)

読み進めていくと謎が解けるのでもう少々お待ちを。

このオニササ、何年か前に雑誌でたまたま紹介されており
小浜島出身の友人にどうしても食べたいと話し、どこで食べられるか
どんな味なのか、どこで出会うことが出来るのかを、
初恋の乙女のごとく聞きまわったことがあったのだ。

それ以来、僕の頭の中はその不思議なネーミングの
オニササの虜となってしまった。

しかし、毎回石垣に来るたびに(道に迷うので)時間が無く
いつの日やら、オニササは僕の頭の中にすっかり
かくれんぼしてしまったのだ。

そのオニササが目の前にある・・・・・・

うわ・・・・来た・・・遂に来た。

しかし、痔(ジと読む)の薬はどうする?道草食ってる
いや、オニササ食ってる暇などあるのか?

しかし、このまま迷い続けて更けていく時間を
空しく経過させるより、商店に寄ってオニササを購入し
店員に八重山ホンダまでの
道を聞いた方がベターなのでは?

と、非常にクールな判断を頭に浮かべる前に
商店の前で吸い込まれるように僕のバイクは止まった。

お店に並行するように置かれたペンキの剥げかけた
長いベンチ・店前のバケツに雑に入れられた軍手の特価品
ガラスに貼られたボロボロの求人広告、ダサいガラスの装飾
赤いポスト・・・・

そのベンチに座る若いツーリング中のカップル。
笑い声。
彼らが吐き出すタバコの煙。

昔はあらゆる所でタバコの匂いがしてたっけな。

ドクンっと胸を打つ。

急に頭がクラクラする。

・・・・・なんだこれは・・・・・・・

景色がセピア色に変わっていくように、懐かしい気持ちで一杯になる。

そうだ、全部僕が少年の頃、大人に隠れて買い食いをし、
見つかってめちゃくちゃに殴られていた
あの時のあの風景だ・・・・・・・

(ちなみに殴られていたのは友人、僕の親はそんなに厳しくは無い。
その友人はボコボコにされた後、僕の所に来て
「お前も親に殴られろよ!」
という謎のアドバイス。ちなみに彼は厳しい親のお陰で今は官僚になっています・・・
殴られなかった僕は南国で自由なブログを書いてます・・・・)

そう言えばあの頃、夢も希望も絶望も無くひたすら毎日遊んで暮らして
それが当たり前だったんだ。

店の前で僕の後ろを子ども達が笑いながら駆けずり回る。

甘酸っぱい初恋を少し思い出す。

あの時には戻れない。

ノスタルジックな風景のせいで
タイムスリップしたような感覚を持ち、妙に嬉しくなってしまった
僕は、オニササへの期待を隠すことも無く
店内に足を踏み入れることにした。

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いや、足を踏み入れるという表現ではない。

33歳のおっさんがほとんどスキップしながら自動ドアへ向かった。

(スキップに反応して)ウィーンと開く自動ドア。

薄明るい店内。

雑罰と広がる商品。

目の前には惣菜の山。
そしてぶっきらぼうな店員の
「いらっしゃいませ」

その無愛想さも僕を喜ばせる。

もちろん元気ないらっしゃませの方が
良いに決まっている。

しかし、昔はそんな店員はそうはいなかった。

コンビニが乱立されてから時代は変わったのだと思う。

先ほどオニササという食べ物は無いと書いた。
それは何故かと言うと、おにぎりとササミは別々に売っていて
それを自分自身でコラボレーションすることにより始めてオニササができるのだ。
(最近は石垣島のコンビニで既にオニササになっている状態で売ってたりもするが
基本的には違う)

だから、無愛想な店員に、オニササ下さい!と言っても
出てこない。
その無愛想な顔に磨きがかかるだけなのだ

惣菜が並ぶラックの裏側に長方形のでかい温蔵庫。
ハムかつ、揚げポーク、卵入りカツ
など様々なものが並ぶ。

その温蔵庫の半分は占めるであろう
おにぎりも、のりたまふりかけがかかったもの、しそおにぎり、
そしてジューシー(沖縄風炊き込みご飯)と種類もとても豊富でしかも一個70円と
とても安い。

そうか、だから高校生の姿も目立つのだ。

人がひっきりなしに来てはそれぞれのお気に入りの惣菜を
ビニール袋に入れてレジへ運ぶ。

しかし、並ぶ惣菜の中で、ササミの表記がないことに気づく。
あれ?
おかしいな。ど、どれがササミなんだ・・・?


しかし、バケットを二つも使っている揚げ物がある。
他のものとオーラが違う。

あれがササミに違いない。数、そして陳列場所、これでも
はいむるぶしが誇る売店の店員。
メインの商品の陳列方法は習得しているつもりだ。

そして、いつまでも、そこに立ち呆けているわけにはいかない。
悩む暇など無いのだ。

「え?こいつ、まさかオニササデビューか?」
などと高校生に思われたら、生涯の恥さらしだ。

いや、何度も来てますけど?
という雰囲気を出しながら温蔵庫を開ける。

15年ぶりに来ました!懐かしいなぁ!
とつぶやきながら。

しかし、僕は大事な事を忘れていたことに気づく。

そう、肝心なオニササの作り方だ。・・・・・・

石垣島旅行記③に続く・・・・・・・