朝日を見ながら淹れたての熱いコーヒーを飲み、家族で夢とか愛について話し合う父親

2015年12月2日

こんにちは。太陽マン、アラキングです。
朝6時50分。

「眠い・・・・・
眠いけど行かなきゃ。」

仕事が早番の時、晴れていれば
とても綺麗な朝日をわき目にバイクを飛ばす。

今度ゆっくり眺めてみたいな。なんて思いながら仕事が早くない時は
いつも目が覚めてもそのままゴロゴロと惰眠をむさぼり、朝日を見に
出かけるなんてこと無かった。
しかし、
「朝日を見ながら淹れたての熱いコーヒーを飲み、家族で夢とか愛について話し合う父親」

という言葉にだけ憧れ、夢とか愛の意味は分かってないけど、電車にはやたら詳しい
息子を叩き起こし、横で寝ている妻は無理やり起すと怒られそうだったので
気持ちよさそうに寝ていたのでそのままにし、
コーヒーを淹れるのが面倒だったので
缶コーヒーを買い近くの公園まで薄暗い中、車を飛ばす。

先ほどのテーマは一瞬で
「朝日を見ながら缶コーヒーを飲み、息子と電車の話しをする父親」
に変わってしまったが大同小異だ。朝日が見られればそれで良いではないか。
(ちなみに僕は電車について無知)

およそ40秒で到着。

寝癖はそのままに。

時間が無かったので息子はパジャマのままだ。

その日は快晴だった。

寝癖の父とパジャマの息子と本当に電車の話しをしながら車内で朝日の登場を待つ。

じわじわじわじわと東の空の闇溶けていく。
缶コーヒーをカシュっと開けて口に含ます。

息子には牛乳を持たせている。


牛丼、牛筋、牛タンなどの発音は完璧だが牛乳だけはなぜか
「にゅうにゅう」としか発音が出来ない。謎だ。

だんだんだんだん、朝日がオレンジ、いやほぼ黄金の様相で
周りの環をしっかり明るく染め上げながら上ってきた。

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僕はそれを眺めながら「あっ」と思わず声を出してしまった。

その朝日が余りにも綺麗だったのもあるがそれだけではない。
朝日はちょうど、はいむるぶしの「てぃだ棟」の中央から上り始めたからだ。

「てぃだ」とは沖縄の方言で「太陽」という意味だ。

まさかこの朝日を眺めて名づけたのであろうか。
だとしたらそのセンスに脱帽した。

いつも思うが夕日も朝日も、美しいのは一瞬だ。
瞬間瞬間で風景が変わっていく。

まばたきを繰り返すうちに
あっという間にてぃだ棟を照らし、
あっという間に島を照らし、
あっという間に海を照らし始めた。
太陽のおかげで
冷えていた体がジワジワと温もりで染まっていく。

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なんだかニコニコしてきた。
「最高・・・・」だなんてため息をついて移り変わりを楽しんでいた朝日から更なるプレゼントがあった。

海に「太陽の道」が出来たのだ。

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太陽の道はまっすぐ僕に向かってくる。
太陽の道はゆらゆら波でゆれている。

これだけは言えるのだが間違いなく
「綺麗」だ。


早起きしたらこんな素晴らしいことが待っていたのかと改めて、自然に、小浜島に、
そして横にいる息子に感謝した。

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お客様は様々な旅程の中、様々な交通手段、数え切れない道路、線路、空路を使い
最終的には、目的地である、はいむるぶしにいらっしゃってくれる。

それぞれのはいむるぶしへの想いが集約されこんなにも美しい「太陽の道」になっているのではないか。