小浜島生き物通信74-ブラーミニメクラヘビ

2015年3月31日

こんにちは、Shunです。

昨日まで、名和先生と昆虫少年達が小浜島に、毎年恒例の昆虫採集ツアーに訪れていました。

そんな中、名和先生が見つけた、1匹。

虫ではなく、あえて言うなら、“蟲”。

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ブラーミニメクラヘビ、です。

“メクラヘビ”の名前のように、目が退化したヘビの仲間。
写真、中央より少し右下に、黒い点があるのが分かりますか?

皮膚の中に埋もれた目の痕跡です。

凄く小さなヘビ。
指でつまんでいる写真です。
大きさを想像してみて下さい。

多くの人が怖がるヘビでも、こんな小さな子もいるんです。

石をひっくり返すと出てくるのですが、ぱっと見た感じは本当にミミズのよう。

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時折、チロチロと他のヘビたちと同じように舌を出すので、ヘビの仲間だと分かります。
しっぽの先は少しとんがっていて、捕まえるとちくちくと刺すような仕草をします。

毒も無いし、ちょっとくすぐったいような感じの彼女の攻撃。

あ。

“彼女”というのは、ブラーミニメクラヘビはメスだけで繁殖する不思議な生き物だからです。オスが今まで見つかったことがありません。ヘビの仲間で、唯一、オスが見つかっていないそうです。

もともと、日本にいた生き物ではありません。
観葉植物の土に紛れて世界中を旅し、日本をはじめとして全世界の熱帯、亜熱帯に広く分布しています。

もともと何処が故郷なのか分からないヘビの仲間です。

全身の姿を撮ろうと思い、芝生の上に置いた瞬間、するするっと芝生の中に潜っていき、彼女はどこかに行ってしまいました。

もっとたくさん写真を撮って、今日のネタにしようと思っていたのに、途方に暮れてしまいました。
地面を見て彼女を探している時、はいむるぶしスタッフからの一報。

太陽に虹が架かっている、と。

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彼女を追っかけて、地面ばかり見ていた私。
その頭上では、太陽に丸く虹の架かる“日暈(にちうん)”という現象。

地面にばかり目が行っていたその時、頭上で素敵な自然現象が起こっていました。


今週末の4月4日は、皆既月食の見られる日です。
19時過ぎから月が徐々にかけ始めて、21時ちょっと前に月が全て地球の影に入ります。

今週土曜の夜は、是非、空を眺めてみて下さい。

はいむるぶしでのナイトツアーは、今の時期19時30分からのスタートですが、
4月4日だけ、20時30分スタートです。

残念ながら(?)はいむるぶしイチの写真家タケさんも、自然大好きな私も、当日はアクティビティ担当としてアクティビティカウンターにいます。
私たちからの皆既月食の写真は難しそうです。

当日、はいむるぶしにご宿泊の皆様にはぜひサンセット広場やビーチで皆既月食をお楽しみ下さい。

また、通常、ナイトツアーは前日19時までの予約制ですが、今回ばかりは早めに定員に達する場合もありますので、もしご参加のご希望があれば、お早めにナイトツアーのご予約を下さいませ。


来週はタケさんの今週の○枚です。
お楽しみに!

Shunでした。
それではまた再来週!