小浜島方言紹介

2017年2月22日

こんにちは。 モーニング息子。です。 突然ですが問題です! 「まいはる」って何だかわかりますか?それでは「たかたる」は? わからないですよね。 これ実は小浜島の方言でそれぞれ 「大きい」と言う意味と「高い」という意味なのです。 八重山の島々はそれぞれ独自の方言があります。 つまり、こんなに近い場所でも方言で話したら会話が続かないのです!! 驚きですよね。 島のおじいさんやおばあさん同士が話している時は、よく聞いてみましょう。 本当に何話してるんだか、全くわからないですから。 今、小浜の方言は恐らく、衰退の道をたどり続けています。 僕は移住者なのでもちろんしゃべれません。 一つの言葉が消えかけるその時代の狭間に直面して 生きているのだなと思うと「伝統」の重みを、ふと考えたりもします。 しかし僕は今までどこかで、方言なんてこの時代から無くなるものは無くなるし、 それは人間が必要としなくなったから必然なんだ ってどこかで思って暮らしていました。言葉の壁ってものがあるから 分かりあえないのだと・・・・ しかしある日・・・・この考えが根底から翻る想いをしてしまったのです。 小浜島方言が話せる島出身のHくんとの会話で、ふと・・・・ 僕「なぁなぁ小浜の方言ってどんな感じ?」 Hくん「こんな感じだよ!○×※△□・・・・・!!!」 なんだこれ?そして何だこの感覚?不思議だ・・・・ 僕はこのHくんの口から出る不思議なサウンドに 変な感覚を持ちました。 僕「すげーな・・・それで歌とか歌うとどうなるんだろうね? 試しに大きな古時計、方言で歌ってみてよ」 と軽い気持ちで言いました。 ・・・・・・・・・・Hくんが平井けんも真っ青な歌声で(ちなみに 顔は平井けんというよりイタリアの悪い人にそっくり、 さらに言えばHくんのHはヒライのHではない) 大きな古時計(小浜島バージョン)を 歌ったのです!!! ・・・・・・ステキすぎる・・・・・・言葉は芸術に充分成りうるのか・・・・・・・ 文化や伝統は、やはり芸術の香りがする。芸術が必要でない社会 の方がおかしい・・・・・・・・ と、僕が持つ方言の価値観を変えられてしまいました。 小浜島に来られた際は、どこかでこの 目には見えない小浜の人が生み出した芸術 に触れてみてください。 それだけで非常に価値ある旅になるはず。 まだ今なら触れることができるのだから。 さあ皆さんで歌いましょう。       大きな古時計 小浜バージョン♪  (おおきな  のっぽの         おじいさんの     ) 「まいはーる、たかたーる、古時計、あうちぇーぬ とけいー♪  (   いつも  うごいていた おじいさんの        ) 100年 なあい うごきひたる あうちぇーぬ とけいー♪ (おじいさんの  産まれた 朝に   買ってきた    時計さ    ) あうちぇーぬー まりたるぴぃんが かいきーたる とーけいゆー (今は もう   うごかない その 時計        ) みなん めぇ うきいらぬ うぬ とーけーいーー♪」 どうでした?僕が言ってる意味分かったのではないでしょうか? 癒されませんか?楽しくないですか? これぞコハマジック。 うーん恐るべし。