私のこころは待ちぼうけ。

2017年3月1日

こんにちはモーニング・息子です。 今、現在小浜島ではサトウキビを刈るシーズンが 訪れていまして、ざわわ、ざわわとキビ花揺れる 風景と、それを皆さんが一生懸命刈っていく 風景が堪能できます。 ゆっくり写真なんか撮っている旅行者の方を 見ると、そうそう、今しか見れないからね~ などと思っています。 ここ10数年では、農家の方の高齢化、後継者不足などから 徐々に小浜島のサトウキビの収穫量は減ってきていて その話を島のご老人(95歳位)と話してきました。 「どうすればいいんですかね~」 「わからんさ~」 「サトウキビがたくさんあるから小浜島って感じがしますけどね~」 「・・・・・・あっそういえば、私が小さい頃は一面がサトウキビでは無く 稲だったよ、稲穂の色は黄金でしょ、そりゃ綺麗なもんだったよ」 島の一番高い山からみると小浜島は稲だらけで黄金に輝き まさに恵まれた島というイメージだったようです。 小浜の唄、小浜節の第3番では 「稲栗ぬ色や二十歳頃みやらび」 (稲や栗の色は人間の20歳くらいの輝きだ) とうたわれている様からも その風景が実存したのだと思わされます。 時期では大体、昭和初期から40年代位だと 言うことでしたので、今から50年から100年くらい前 ということでしょう。 そして、小浜島に残るお祭りはほぼ農耕祭祀としての 特色を強く残すものが多いと思われます。 稲作が無かったらそれは別の形となっていたものが 多いのかもしれません。 小浜の豊かな自然は、小浜の豊かな伝統芸能を残し それは国指定の重要無形民俗文化財にまで指定された 結願祭、種子取祭を生み出し、島人の誇りを形成するもの になっているという事実が最近私の胸を躍らせています。 やはり、豊かな自然こそ、豊かな人を育むのだと小浜島が 立証してくれました。 サトウキビの収穫が減少していることは、その一連の 美しい流れを止めてしまいそうな気がするのでなんとか ならないかなぁなどと勝手に思っています。 しかし、これ以上を望むのは贅沢ですが いつの日か、黄金の稲が一面に揺れる小浜島も見てみたいなぁ とも妄想してます。 それで泡盛とかつくったりして・・・・・? 「キビ花ゆらり、ゆら揺れて、わたしのこころは待ちぼうけ。」 すみません、何となく、夕日を浴びたキビ花を見ていたら 一句詠みたくなってしまいました(笑) それでは今日はこの辺で。