八重山にある台湾。

2018年4月4日

こんにちは。 台湾から来たアイビーです。 今週から気温一気に上がってきたので、 暖かく、南国の気分になりました♪ この間、 石垣島で「海の彼方」という台湾映画の上映会が開催されました。 休みに合わせて、 私も参加しに行きました。 八重山諸島にとって、 「海の彼方」、 つまり一番近い海外⇒台湾。 今は、親日国、ご飯がおいしい観光地などのイメージとして日本でたくさんの方に知られていますが、 1930年代、大勢の台湾人が八重山に移住しに来て、 日本に帰化し、当時の方の子孫はまたたくさん石垣で住んでいるという歴史が 恐らくほとんどの方々が初耳だと思います。 そんな大勢の移住者の中で、 台湾人の「玉木おばあ」が主人公として選ばれて、 台湾と日本のハーフの孫の目線から語った複雑な時代に翻弄された八重山台湾人の物語というドキュメンタリー映画です。 闇の船乗って、 動乱時期の台湾から八重山に逃げてきて、 家族全員で何もない山の奥で開拓して、 一人で七人の子供を育ち、 その中、台湾が日本から帰還して、国籍喪失の恐れが起きた事件もあり、 いろいろな難関を乗り越えてきた90歳に近い玉木おばあが 何十年ぶりの台湾に、もう日本籍になり、日本語しか喋れない子孫たちが付き添ってもらい、 彼らのルーツ探しと自分の里帰りを果たしました。 台湾の空港から出てきた瞬間、 玉木おばあが何を思ったんだろう。 私が玉木おばあでしたら、そんなに強く生きられるのかな? 私が玉木おばあでしたら、その特殊な身分で子供たちを守れるのかな? 私が玉木おばあでしたら、子供がいじめられる時に、心強くさせられる存在でいられるのかな? って、映画を見終わってから、自分に何回も問いかけてみました。 今の時代は平和ですね。と 自分はどれだけの幸せ者だなと感じています。 私と玉木おばあの孫と同じ時代の人間なので、 あの時代のことを正直、想像することすらできなくて、、 ただ、あの時代の人が残してくれたメッセージを日常生活でたまには発見したりしています。 おいしいあまーいパイナップル、 気持ちよく池に浸かっている水牛、 ある意味で、同じルーツ笑 もっと昔から残ってきたシーサー、石敢當、お墓の形、 そして、年中行事の旧暦のお正月、清明、ハーリー、お盆 すべて台湾出身の私にとって、ものすごく親近感を感じています。 あと、人間性も 距離が近いのも台湾らしいなーと思わせます。 沖縄は沖縄、台湾は台湾、 今はすっかり違う国になっていますが、なんだか、ちっちゃい台湾の魂が入っているのは ここに来て一年間の私がよく感じていることです。 やはり玉木おばあたちの影響もあるのかなと思っています。 だからよくお客様にホームシックにならないの?と聞かれていますが、 正直、あまりなっとことないです笑 強いて言えば、やはり台湾の食べ物が世界一だと思います笑 日本と台湾の絆は、 強いです。 自分の最後の文章として、 少し観光の要素を少なめ、 台湾人から見た八重山(日本)をみなさんに少し伝えればいいなと思っています。 台湾、日本 これからも仲良くできたらいいですね~♡ 「イチャリバチョーデー」 ありがとうございました。