黄昏

2020年11月9日

こんにちは。

Bambiです。

今回は、

小浜島から西表島へ沈みゆく夕陽

その優しく、美しい、黄昏(たそがれ)姿をお届けします。




突然ですが、


皆様、ご存知でしたでしょうか。


「黄昏(たそがれ)」という言葉は


”想いにふける” という意味ではなく、


陽が沈む頃の ”薄暗いとき” を指す意味だということを。




「黄昏」の言葉の由来は


江戸時代の頃まで「たそかれ」という言葉だったそうで、


これは、薄暗い夕方に人の顔の見分けがつかず


「あそこにいるのは誰だろう」という意味で出した言葉が「誰そ彼(たそかれ)」だったそう。


そして次第に「誰そ彼(たそかれ)」が夕方を表す言葉になっていったそうです。




万葉集では「あなたは誰ですか?」という意味の言葉で使われ、


源氏物語では「夕暮れ」を示す言葉として使われています。




情景が言葉に現れる


日本語の美しい表現方法ですね。




時代は現代へと移り




日が沈んでいく夕暮れ姿と共に想いにふける…そんな人の姿を


いつしか「黄昏れる」と呼ぶようになったようです。


本来の言葉の意味とは違えど、


素敵なことと思います。




ちなみに




夕陽は英語の場合 Sunset


太陽を示す Sun


そして Set という単語は




「特定の位置に定める」


「散らかったものが特定の位置にまとまる」


という言葉のイメージの上に成り立ち




「椅子」を表す Seat


「座る」を表す Sit


「落ち着く、鎮まる、解決する」を表す Settle


これらを語源に派生したようです。




夕陽を眺めながら


心を鎮め


想いを落ち着かせ


あるべきところへとおちていく…




これもまた素敵なことと思います。




皆様がご来島された際にも、


素敵な「黄昏」が訪れることを願いながら


皆様のお越しを心よりお待ちしております。