小浜島生き物通信13-カンムリワシ

2012年11月6日

こんにちは!Shunです!

先々週、“鳥の世界は秋”と書きましたが、小浜島もそろそろ猛禽類(ワシやタカ)の時期に入るので、少しずつご紹介していきます。

今週は、いきなり目玉の、

カンムリワシ
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撮影:西表島
見やすさ:☆☆☆☆(夏)、★★★☆☆(冬)
カンムリワシは、日本では環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類(野生では絶滅の危機がある生き物)、特別天然記念物、種の保存法などに指定されている鳥です。
東南アジアに広く生息していますが、一番北に当たるのが、ここ日本・八重山です。日本には200羽前後しか生息していません。

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撮影:西表島
よく、クイズ番組や情報番組などで“ワシ(Eagle)とタカ(Hawk)の違いは?”という話題がありますが、厳密には違いがありません。一般的に“ワシはタカより大きい”だけです。
そんなてきとーな分け方ですが、カンムリワシはワシの割にはかなり小さい方です。

で、
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撮影:小浜島
そんな“ワシ”ですが、電線に止まっているのを見ると、鳥が好きな人はかなり萌えます
だって「ワシタカ類は電線に止まらない」のが普通ですから。

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カンムリワシ若鳥 撮影:西表島
カンムリワシの英語名はCrested Serpent Eagleです。Crestedは“冠”、Serpentとは“蛇”の事。直訳すると、“冠のある蛇食いワシ”です。元々肉食ですが、特に蛇が好きなのでこの名前が付いたようです。
八重山に生息しているのは、亜種Ryukyu Serpent Eagle(直訳:琉球蛇食いワシ)と呼ばれることもあります。


日本で“ヘビクイワシ”というと、足のひょろ長い、頭に羽ペンをたくさんつけたような変な姿のワシが動物園で飼育されているのを見ます。
その日本名“ヘビクイワシ”は英語(Secretary bird)の直訳で(頭に刺さった羽ペンのために)“書記官鳥”と呼ばれ、本家本元の“ヘビクイワシ”はカンムリワシの仲間だったりします。

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撮影:小浜島

今回は、西表島の写真を交えつつですが、久々に1種のみに焦点を当ててみました。

ビーチやプールは終わってしまいましたが、今からの季節は陸上が熱いです!


来週は、タケさんの“今週の○枚”です。どんな素敵な風景が見られるのでしょうか?

それではまた再来週!

はいむるぶし