島と育きる

2012年8月17日

皆様、ティダヌファー(太陽の子)です。
今回のブログで4回目ですね、月に一回のブログ担当が楽しみで楽しみで何を届けようかと日々考えています。

ところで前回に、ぬちぐすい泡盛を紹介しましたが、それからお求め頂いたお客様から造ったスタッフに会いたいとの声も多くなりました
ティダヌファーも皆様からの感想が生で聞ける事が、ぬちぐすいです。
次回の泡盛造りまで待ちきれません。

ちなみに 「ぬちぐすい」は方言ですが、漢字にすると「命薬」、八重山病患者の皆様は自身の命薬は?と考えた事
は無いですか?

と言うことで、ティダヌファーの命薬をお届けしましょう。
小浜島の環境の全てが命薬ですが、これまでお届けしたブログ 皆様からのコメントも命薬です。

では命薬を探しに出掛けましょう。

小浜島の南側を、大潮の干潮時の浅瀬を歩きました。
沖まで歩いていきますと、そこには人が作り、自然が産み、自然が育て、人が生きる為の共存共栄な賜物があり、
そんな人と自然の結晶と言いましょうか?そんな命薬をお贈りします。

お客様の中にも島を散策し、タイミング良く見掛けた方も多いと思います。

魚垣(小浜方言 カスク ・ 白保方言 ナガキィ)ってご存知でしょうか?
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その昔、島の住民は魚を捕る為に自然の力を借り、島の遠浅の沖合い約100M先に人力で、岩を積み重ね、
干潮時には膝上位高く積み上げた岩が水面から出るくらいに潮が引くと、窪んだ場所に潮溜まりが出来る、
そこには沖に行き遅れた魚達が残り、その魚達を捕り食していた。

その魚垣が、長い年月を経て台風で、バラバラに崩れ、少しの面影しか残っていなかったのが去年まで、
だが今年の夏、崩れていた魚垣が、復活していたのです。

誰が、今の世の中こんな労働をする人が居るのか?と思い、ブログでお贈りする事に決め、ネットで魚垣を検索
したところ、情報をゲットしました。

沖縄の新聞 琉球新報のHPで紹介しておりました。
伝統漁法の魚垣の復活に取り組んでいる、77歳の男性。 皆さんも検索してみて下さい。
その男性は「完成したら天然の水族館になる。子どもたちの学習に生かして欲しいと」話しているそうです。

現在の魚垣は
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まだこんな感じではありますが、
3週間前には、 イソギンチャクにカクレクマノミ、タイワンガザミ、ウツボ、モンダルマガレイの稚魚、カラッパ、
シャコガイ、ロクセンスズメダイの稚魚、ルリスズメの稚魚、の種類が見られました。

これこそが、命薬でしょう。

島の北側の海にも同じ物が復活しています。
ぜひ皆様も、立ち寄ってみて下さい。

ティダヌファーは、魚垣を復活させた77歳の男性に感謝を伝えに会いに行こうと思います。