2012年8月18日
おはようございます!!本日の担当の波平です。
今日は8月30日からの旧盆の行事について書きます。
30日からの3日間は八重山各地で旧盆の行事が行われます。大体どこの旧盆もやることは
一緒ですが、なぜか小浜の旧盆だけは他の地域とは全く違く、非常に謎深い3日間です。
ちなみにですが、後ほど紹介させていただきますが、4日目の朝に行われる踊りは
重要無形文化財に選ばれるほどの珍しさです。
さらっとですが、紹介させていただきます。
旧盆は集落の北と南に別れて行います。初日の夜9時に部落会長の家に集合します。
写真の様に庭に手作りのゴザをしき大人たちが座り、三線、大太鼓、小太鼓、竹笛、ションコウと呼ばれる
戦争後から使っている薬莢で作られた鳴り物楽器で念仏を演奏し、子ども達が周りを念仏踊りをしながら
回っていく。これが仏壇のある家をまわり朝方4時くらいまでずっと回り続けます。
2日目も一緒です。
3日目も0時までは同じですが、0時にいったん解散し、先祖様を送り1時から再スタート、
こっからは念仏のテンポがかなり早くなります。僕の中ではここからが本番です。大人も子どもに
混じり念仏踊りをし、なんと言いますか、軽いトランス状態に陥ります。
そのまま朝になり、一旦解散し、着物を着替えまた集合し、無形文化財の踊り、仲道に備えます。
写真が仲道前の練習風景です。見て分かる通り踊り子は全員女装し、化粧をします。謎ですねー。
練習を30分位していざ出陣です。ここで、別々だった北と南部落が落ち合い、北、南の独特の歌を大声で
歌いあいます。アンガマもいますね。
それから、北、南の独特の踊りを踊り、終わったら公民館会長の島言葉での挨拶があり、終わると
一斉に引き上げます。
引き上げる風景です。
ここで終わりかと思うと、まあまだです。その後誰かの家で、昼まで大宴会、昼から各長老の家を回り、
その後は獅子舞です。
久々に子ども獅子も復活しました。
ちなみに獅子舞の顔は手作りです。凄い技術ですね。
以上ざっとですが旧盆です。
この行事は誰でも参加可能です(仲道以外ですが)。観光客の大人も子ども参加し本物の念仏踊りを
しましょう。参加させていただき、僕の感想ですが、神奈川出身の僕には圧巻でした。元々日本には
念仏踊りはあったと思います。現在も残っている所はあると思いますが、殆どの人が知らないと思います。
知らないけど、参加してみるとなんていうか懐かしいというか、ノスタルジックな気分になります。
やはり日本人のDNAなんでしょう。
仲道の行事ははいむるぶしから送迎がでます。是非この謎の念仏踊り見に来てください!!
http://www.haimurubushi.co.jp/