小浜島生き物通信3-海の恵み“マングローブ編”

2012年6月5日

こんにちは!Shunです。
みなさん、昨晩の月食は見られましたでしょうか?小浜ではあいにくの曇りでしたが、月食が終わる20分前に何とか見られました。

さて、本日は小浜島のマングローブをご紹介します。たくさんの生き物がいるので、時々ご紹介します。
はいむるぶしや小浜島での見やすさを、星にしてみました。星()が多いほど、はいむるぶしや小浜島で見やすい生き物です。

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小浜島の西の“石長田(いしなーた)海岸”に広がるマングローブ。マングローブは地味な生き物が多いですが、面白い生き物がいっぱいです。 ここのマングローブは“ヤエヤマヒルギ”というマングローブがほとんど。特徴は…
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ながーーーーーーい実。これで30cm弱くらいでしょうか。どんどん成長していき、自分の体重に耐えきれなくなると、ぽてっ、と落ちて、潮に流されていきます。これがたくさん続くと、マングローブが広がったり、新しいマングローブが出来るんですね~。どのくらいの年月がかかるんでしょう…。

小浜島のマングローブのアイドルは、なんと言ってもこの子!
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見やすさ:★★★★★
ミナミトビハゼです。干潟の泥や石の上に飛び乗り、日向ぼっこしている姿がよく見られます。魚なのに!
この小浜島のマングローブで一番のアイドルと同居するうらやましい奴がいるのですが、写真がないので、また今度ご紹介します。

で、日本でもとびっきり珍しい奴が、こいつ!
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見やすさ:★★★★★ (小浜島石長田海岸に限る)

え?

なんか、“つまらなさそう”って声が聞こえたような…。

いやいや、こいつもすごい奴なんです。
名前はキバウミニナ。太平洋の熱帯・亜熱帯地域に広く分布しているのですが、世界最北に自然に分布しているのが、この小浜島!。西表島、小浜島と石垣島にまではいますが、石垣島のは人が持ち込んだものと言われています。ちなみに、小浜島のマングローブではたくさんいますが、日本では絶滅危惧種です。

最後は、はいむるぶしのシンボルマークにもなっている、シオマネキの仲間。ベニシオマネキちょっと写真がぶれていますが…。
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見やすさ:★★★☆☆ (石長田海岸で見やすい)

オスは片方のはさみが大きく、鮮やかな赤なのが特徴です。背中まで鮮烈な赤色の子もいるのですが、ここではあまり数が多くなくて、写真が撮れません。

実は一番最初と、一番最後の写真は、昨日の写真です。
昨日は、八重山に台風が接近していましたが、風が強くなったくらいで、小浜島は気持ちいい1日でした。はいむるぶしで時々提供される“(ノコギリ)ガザミ”も、マングローブ近くで3匹見ました(めちゃ旨!)。残念ながら採れませんでしたが…(あ、レストランのガザミは、海人(うみんちゅ・漁師)が採ってます!)。昨日は仕事の休憩を利用した1時間弱の散歩でしたが、マングローブを歩いている間にも、以前にご紹介したアカショウビンの声が聞こえたり、車を止めて散歩から帰ってみたら、車の2メートル先で、黒毛の牛がにらみをきかせていたりと、楽しい休憩時間でした(車に角が届く距離だったので、何もなくてほっとしました)

再来週も「海の恵み“○○編”」をします。お楽しみに!

来週はお待ちかねタケさんの“今週のX枚”です!
それではまた再来週。

はいむるぶし