バーナヤーアラキングユー

2012年5月2日

こんにちは!本の虫アラキングです!
いやぁ来ましたね。来ちゃいましたね。いやぁまいったまいった。

この血沸き肉踊る季節!そう僕は大学時代は夏がすきすぎて夏の話ばかりするので
なつおとあだ名が
つくほどの夏が好きな男でして、部屋にいるだけで汗が
止まらないようなこの季節!これを待っているんです。いつも。


小浜が今、どんな夏模様かは先日のタケさんのブログの写真を見てみて下さい。
心躍りますね・・・・・
本当仕事中もローラースケートでも履いて、はしゃぎたい気持ちでいっぱいです。

「太陽がいっぱい」だし、「遊ぼうよパラダイス」!って感じですね。
波はジェットコースター!!!!!走り出したら止まらないよ!!!!
目指せジャニーズ!!(わかる人にだけわかれば満足です・・・)

暴走し始めましたので話は突然変わります。
暑いので部屋を片付けしてすっきりしようと思ったら
偶然、「しまくとば」という小浜の方言がびっちり書いてある本が出て来ました。

小浜の人が精力を傾け、美しい島の言葉を後世にも残そうと言う壮大な
プロジェクトの元、ようやく出来上がった至高の一冊です。

この本は作者の思い入れが強く、そして島の言葉の不思議さに
感動してしまいます。

例えば「タボーラリンユー」 
わかりますか?

はい、全くわかりませんね。

これは「いただきます」です。


「ミシャンサー」
お元気ですか?

「マタ アッツァーナー」
また明日ね

などなど、今すぐにでも使いたい、使えるような言葉が満載されています。

読むだけで、なんと言えばいいのですかね、昔の小浜の風景、さとうきびがザワザワあって
舗装されてない道路を魚や野菜を桶に入れて頭に乗せ売り歩く方がいて・・・・・
どこかで三線の音が響いていて・・・・・


おばあさんが、「ミシャンサー」と挨拶してきて、ニコニコしてる・・・・・・

なんて情景が目に浮かぶから
すごい楽しいです。

言葉と言うのは、文化の結晶みたいな所があると思います。
美しい言葉は人を美しくさせるのではないでしょうか?
孔子さんが確かそんなこと言ってましたね。

小浜の言葉は小浜の人たちを造ったし、また小浜でなくてはこの言葉たちは出来なかったのだと
思います。

しかし!!!


この小浜の方々の愛情たっぷりの本が「日常会話」の羅列だけで終わるわけが
ありません。

なんと、

日常会話はもちろん、え?こんなのいつ使うの?
と言った例も、有り余る愛情のたまものか、沢山のってます。

実際に載っている例文を何個か紹介します。

「タンスワフンジ ムヌワトゥリ」

これは「タンスをあさって中にあったものをとる」だそうです。

泥棒が作戦会議で言いそうですね。

「イナムヌタラー ウワーヤ ウヌシクトゥ アロー」

これは「気の毒だ お前はこれしかないのか」だそうです。

せっかく泥棒に入ったのにさっきのタンスの中身が余りにも少なかったので泥棒が嘆いたのでしょう。
泥棒に同情されている家主の方が気の毒ですね。

「ミララヌヨーンマイ ウンチミチキリ」

これは「見えないように埋めておけ」だそうです。

せっかくタンスに隠したのに盗られてしまったから、もう埋めちゃおうよ!ってことでしょう。土に。


「ヤーヤー ミリミリ カイシィメー ナイ キシロー」

これは「いやいや 見てごらん 裏返しに着ているよ」だそうです

「あの娘はいつみてもかわいいなぁ。今日は一段とお洒落な服着て・・・ナイスセンスだな。かわいい・・・・」

などと友達が隣で言った時に、使えそうな気がします。


「ウトゥトゥンゲートゥ ウスマーハリヌ」

これは「弟に支配されている」です。

・・・・・・もはや兄の威厳は地に落ちましたね。


などなど、実はもっともっとおもしろい文章が沢山あるのですが
実際にこの本を買って読んでいただくしかないと思います。


どこで手に入るんだろう・・・・・・・・・・一応952円みたいですね。

小浜の方言は明らかに衰退をたどっています。
しかし、小浜のお祭の口上等は全て方言で成立しているし、
方言じゃないとお祭自体が成立しないのかもしれませんね。

お祭などの文化が衰退しない限り小浜島の方言が消滅することは無さそうなので
安心です。
やはり文化が消滅すると、その波及効果で様々なもの壊れてしまうものがたくさんあるのだなぁと
感じざるをえません。

逆に言えば、文化を守ることで、守れるものが沢山あるのでしょう。

小浜島よ、美しい言葉と共に永遠に・・・・・・・


それでは皆さん次回のブログまで

イキシティクー
(さようなら)

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小浜島で会いましょう

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