小浜島生き物通信33-サキシマヌマガエル

2013年8月27日

こんにちは、Shunです!

今回は今までに何度か(8-水牛池の生き物21-雨でも楽しめる生き物探し!)紹介してきた、”サキシマヌマガエル“の特集です。

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見やすさ:★★★☆☆

少し難しいお話なので、すごーーくあっさりとかみ砕いてみます。

その昔、私は、環境影響評価(工事の前後に環境にどのような影響があるかを評価する)の動物分野の調査員をしていました。現在進行形の沖縄の事だと、本島の辺野古の米軍移設問題が有名です。
(当時を知る友人には、ばりばりの肉体系労働からの変貌ぶりに驚かれたものです。)

生き物には、通称(和名)と、正式名称(学名)がありますが、前職を去るまではサキシマヌマガエルには学名が付いていませんでした。
本州や沖縄本島にいるヌマガエル(本当の名前(学名)Fejervarya kawamurai)と同一の種類と思われていたのです(と言っても、別種では無いかと色々と調べられてはいました)。

普通のヌマガエルの写真は残念ながらありません。
(と言うか、あるのですが、大昔にポジフィルムで撮った写真なのでデジタルデータがありません)

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本当の名前:Fejervarya sakishimensis

そう、サキシマヌマガエルをこの手にとって、色々と観察するのは、夢だったのです。

何が違うって?
実は、そんなに変わりません(笑)
鳴き声が違っていて、本州の種類より少し大きいくらいです。

サキシマヌマガエルの足。
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水かきが小さいです。
カエルですが、泳ぎが得意という訳ではありません。
個体によっては背中に一本線が入る子もいます。個性です。

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背中はイボイボがあります(写真では分かりにくいですが…)。

本州でも、ツチガエルと、ヌマガエルというよく似た種類がいます。
ツチガエルは本州、四国、九州に、ヌマガエルは西日本にます。


ただの
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カエルです。
されど、カエル。
八重山のいろいろな生き物たちの食を支えています(他の生き物たちによく食べられます)。


このような本当の名前が決まらない生き物が、この沖縄諸島、先島諸島、八重山諸島にはまだまだたくさんいます。
私自身、まだ見ぬ、憧れのカエル(西表島や石垣島にはいるのですが…)もいます。

友人からも、八重山への移住はかなりうらやましがられます。

ナイトツアーでも、湿気の大いに日には良く路上に出てきます。
移住、とまではいかないまでも、是非、八重山の自然を楽しんで貰えたらと思います。



来週はタケさんの”今週の○枚”です。

それでは、また再来週!
Shunでした。


はいむるぶし